「性の多様性について(LGBTQ+)」の講師をつとめました(弁護士 井口奈緒子)
2022年11月中旬頃、神戸市立の小学校にて、「性の多様性について(LGBTQ+)」の講師をつとめました。
兵庫県弁護士会の法教育の企画の一環で、小学校6年生の2クラス(合計約70名)を対象に、性に関する授業の導入としての講義でした。
学校としても、性に関する学習ははじめて行うということでしたので、小学生にもわかりやすいように、具体例を示して、「男の子らしさ」「女の子らしさ」について一緒に考えました。
多くの意見がでて、クラスでの議論も盛り上がりました。
その中で、小学生でも、周りの大人から、「男の子だから、泣くのを我慢しなさい」とか「もっと女の子らしい服装(スカートなど)を着なさい」と言われた経験が少なからずあることがわかりました。
その経験に違和感をもっている子もいましたし、男の子も女の子も関係ないと柔軟な考えをもっている子も多くいました。
LGBTQ+の話も含め、「自分を大切に」「みんな違ってみんないい」というメッセージを伝えましたが、「今日の話で、少し自信がついた」「自分らしさを大切にしたい」などの感想を多くいただき、メッセージが伝わったことが嬉しかったです。
また、「同性婚を認めない日本は遅れている」といったしっかりした意見や、「弁護士の仕事にもなんだか興味がわきました」という嬉しい感想もありました。ありがとうございました。
先日、当事務所のオンライン勉強会にて、ジェンダーをテーマにお話しさせていただきましたが、若い世代の柔軟な感覚を取り入れ、今こそ我々大人達が考えを改め、動き出す時期にきていると改めて感じます。
(弁護士 井口 奈緒子)