ミャンマー訪問記【2 TMIT (Thilawa Multipurpose International Terminal)】
2019年2月、TMIT顧問の植野修平さんのご好意でTMITを見学させいただきました。植野さんは神戸税関を退職後、ミャンマーの港湾関係の企業で顧問などを歴任され、彼の国の発展に寄与し、日本との架け橋になっている方です。
ヤンゴン市街から車で1時間30分。
植野さんから混雑する橋を迂回するルートを教えていただいており、
そのうえドライバーがなんと下見をしていたらしく、ほぼ時間とおりに到着しました!
ヤンゴン市街地からThilawaのSEZ(経済特区)方面への車の移動で、予定通りに到着できたのは驚きに近いと言えましょう。
TMITは神戸の上組が51%を、住友商事や豊田通商、そしてローカルの物流会社が残りを出資して作られた、Thilawa港のコンテナターミナル25番と26番を運営する会社です。
25番ターミナルは着工から3年10ヶ月で完成した、通常は6年かかるとのことです。
日本からのODAローンで、東洋建設が建設。
今年の4月に運営を開始する予定となっています。
神戸港で上組が運営しているコンテナターミナルのほぼ3分の2の規模、24万TEUを扱える規模であるとのこと。
26番plotも併せて運営できるのはもう少し先の2023年ころの見込み。
ご説明を受けた後、実際に岸壁付近に設置された、キリンの様なガントリークレーンやRTGクレーンを見せていただきました。
大分で三井造船が製造したものが、このミャンマーThilawaに設置されものだといいます。
日本企業が、日本人が、灼熱の太陽の下で頑張っています。
TMITはThilawaのSEZ(経済特区)のすぐ側であり、SEZ進出企業による利用が大いに期待されるところです。
先発のMITT(Myanmar International Terminals Thilawa ) との競争となります。
(2019.2.10記す 石橋伸子)